造園は、その家主の個性が出るものです。落ち着いた彩りのものが多ければ穏やかな人、派手なものばかりでそろえていると外見を気にする人、すべての人が当てはまるというものではありませんが・・・。
また、その目的によっても違いが出てきます。例えば、プライバシー保護、防犯、四季折々の景色を楽むなどがそうです。
このように多種多様のある庭ですが、基本的に庭を作る前には、まず、その土地・土壌にあったものや、建物との調和、庭の広さ、植物の特性(虫がつきやすいか否か・開花時期など)、採光の取り方などを念頭に置いておかなければなりません。
土地、土壌の場合、各地方によって気候や土壌の質、つまり寒暖の差や性質の異なる土壌、さらには降水量の違いなどがあり、植物もこちらの影響を受けることがあるからです。
これらを見極めて、庭のデザインや目的などの方向性を決定してから造園の作業を開始します。
極端な例ですと、京都風の庭園と沖縄の庭園、同じ日本なので共通するニュアンスはありますが、植物が違うのが挙げられます。また、造園は植物の成長を考えて行うものなので、5年10年先を見据えて、後の管理方法やコストなどを考える必要があります。
一般的にガーデニングと造園は、同じ意味合いで使用されています。確かに、庭に草木を植えるという行為自体は、一緒なのかもしれません。違いを問われても、英語と日本語だけとも思われるでしょうが、実はそれだけではなく、その使用する草木やアイテムに違いがみられます。
例えば、造園は、庭石・太鼓橋・灯篭などのアイテムを使用し、椿や紅葉など四季折々に鑑賞できる景色を造ることを目的とします。また、水を用いずに石・砂・植栽などで水流を表現する「枯山水」といわれる技法を使用し自然を表すということも特徴です。
一方のガーデニングは、元々は、イギリスの農家の庭をイメージした「コテージガーデン」が基とされています。アイテムもレンガ・ウッドデッキ・木製ラティスフェンス・屋外家具・テラコッタなど使用され、植物もバラを主に使用しています。